スーパープログラマのコーディング能力

SoftEtherの登さんが面白い記事を書いています。本題、以外へのつっこみで申し分けないけれど、冒頭の:

僕は、1 日に少なくとも 3,000 行程度、多く書くときで 10,000 行以上のプログラムを書くことができる。その結果、多い月で 10 万行 / 月くらいである。

から察するに、登さんは月に少なくとも90,000 (= 3,000 * 30)行、多い月で100,000行以上のプログラムを書くことができる。多い月は滅多にないだろうから、普通の月は100,000行のプログラムを書き、結果として月のうち、ほとんどの日は3,000行のプログラムを書き、1日10,000行のプログラムを書く日がある(あるいは、2日ほど5,000行書く日がある)という感じでしょうか。ちょっと不自然なような…

本題に書いてあることは論理的な思考の排除です。なぜ論理的な思考なしに膨大なプログラムを作成することができ、しかも、その作業から快感が得られるのかという点については、人間の脳が論理的な思考よりも、感覚的な思考にむいているからということを根拠としています。

これを読んでいて橋本大也さんが書かれた「脳は直感している」で、くじ運の悪い橋本さんが「当りの兆しを予感」する逸話を思い出しました。ご自分の体験を紹介した上で、橋本さんはそれが偶然ではなく、ITベンチャーに関わって得た経験に裏打ちされた無意識な判断に負うと自己分析しています。

登さんの場合もそれに近いことが言えるのではないでしょうか。毎日のように大量にプログラムを生産する生活を何年も続けた上で、身について経験に裏打ちされて無意識に適切な判断を下していると思われます。経験の乏しいプログラマが直感に頼ってプログラムを書いた場合に、果して同様の結果を得ることができるのか?