都民の台所を救え!

今回の選挙の焦点がいくつかあるのですが、目立たないところで築地の市場の移転計画があることをご存知ですか。江戸時代から続く長い歴史を刻んだ築地の市場は都民の誇りです。施設の老朽化、手狭になったことを背景にこれの移転が計画されています。それも豊洲に。豊洲の何が悪いかって?

まず、銀座に近い築地が国際的によく知られた観光地であること。これを豊洲に移動して観光収入をどうするの?銀座や日本橋の寿司屋はどうするの?築地市場というのは単に都民に食料を提供するだけの施設ではなく、それ自体が文化なんですよ。その文化をまったく理解せずに、妙な計画を立てやがる。東京で生まれ育ったものだったら問題にすらしない発想です。都知事のお里が知れます。文化人が聞いて呆れる。この問題についての建築家黒川紀章さんのコメント(文化遺産としての築地市場)は重みがあると思います。

別に豊洲に恨みがあるわけではないけれども、移転予定地というのが東京ガスの跡地で、そこから環境基準を越える化学物質が見つかっているそうですよ。東京都民の台所がそんなやばいところに移そうっていうんですよ。都民をまとめて癌にする気か!都民の食事と健康が危機に瀕しています。数億の使い込みとか数百億のオリンピックへの投資なんかよりずっとずっと大きな問題なんですよ!

参考:Wikipedia (http://ja.wikipedia.org/wiki/築地市場#.E5.B0.86.E6.9D.A5) よりの引用文に「市場を考える会」へのリンクを追加

移転先の場所が、もともと東京ガスの施設があったことから、国の環境基準を大きく上回る有害物質(鉛・ヒ素六価クロム・シアン・水銀・ベンゼンの6種類が国の環境基準を超えており、発癌性物質であるベンゼンにいたっては国の基準の1500倍である)が地中にあることが2001年発覚し、市場関係者からは「生鮮食品を扱う場所に移転するのは論外」とし、「市場を考える会」という築地市場移転反対派の団体が中心となって、移転反対運動を行っている。

少しでもこの問題意識を共有できる東京都民は、「石原に入れるのはやめよ〜っと」なんて甘いことを言っていてはいけません。そんなことで、自分の意見を都政に反映できると思いますか?あの一部に強く支持されている人物を落とすためには、積極的に現都政の問題を指摘しなくてはいけません。もしあなたがブロガーだったら、この内容を紹介して、キャンペーンを張って下さい。ブロガー同士は相互に協力すべきです。ブロガーでなくても、都知事選挙の話題が出るたびに、この問題を友人に知らせて下さい。文章を書くのが面倒なら、リンクを張るだけでもいいんです。自分以外の人の目につくようにちょいと努力することが大切なんです。ソーシャルブックマークを利用するのもとても有効だと思いますよ。

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